国庫補助事業「虐待を受けたこどものトラウマケアについての実態把握等に関する調査研究」について(令和7年5月12日掲載)

株式会社リベルタス・コンサルティングは、この度こども家庭庁からの補助により、「虐待を受けたこどものトラウマケアについての実態把握等に関する調査研究」を実施し、調査報告書等をとりまとめました。

児童相談所等におけるトラウマケアの実態を把握し、支援の現状や課題を整理・分析することで、支援体制の強化や政策・制度の充実を目的として、下記事項を実施しました。

  • 児童相談所アンケート調査の実施:全国すべての児童相談所を対象に、アンケート調査(パートⅠ、パートⅡ)を実施いたしました。
    【パートⅠ】児童相談所におけるトラウマケアの実施状況等
    【パートⅡ】虐待を受けたこどもに対するトラウマのアセスメントとケアの実施状況(ケース個票)
  • 児童相談所等ヒアリング調査の実施:児童相談所等を対象にヒアリング調査を実施し、トラウマケアを推進する組織の事例研究を行いました。
  • 文献調査の実施:「米国の公的機関におけるこどもを対象としたトラウマケアに関する取組」をテーマに、関連文献調査を行いました。
  • 検討委員会の開催:専門的な観点から、調査の実施方法、調査結果の分析方法、とりまとめ方法等に関し、必要な知見等を得ることを目的に、検討委員会を開催しました。
  • ワーキンググループの開催:新任児童心理司向けの研修項目等の検討を目的に、ワーキンググループを開催しました。

上記の調査・検討を経て、下記の成果物を作成しました。トラウマケア推進に向けた取組を検討している自治体、児童相談所等の担当者・関係者の皆様にご活用いただければ幸いです。

報告書等は以下からダウンロードいただけます。

表紙

【事例集の構成】
〇社会的養護の経験者(ケアリーバー)の声
〇児童相談所におけるトラウマケアへの取組事例
〇トラウマケアにおける連携機関の活動

キャプチャ

トラウマケアの推進過程ごとに、検討しうる取組、実施内容・工夫等を整理し、一覧表にしました。各児童相談所のトラウマケア推進担当者様等が、自所のトラウマケア充実に向けた取組の検討を行う際の参考にしていただければ幸いです。

なお、本調査研究に際し、トラウマケアの専門家、児童相談所職員、社会的養護経験者、研修機関職員、こども家庭庁をメンバーとした有識者検討会及びワーキンググループから、貴重なご意見・ご支援を賜りました。改めて御礼申し上げます。

虐待を受けたこどものトラウマケアについての実態把握等に関する調査研究
有識者検討会及びワーキンググループ

(*は有識者検討会メンバー、**はワーキンググループメンバー)

  • 座長  森 茂起  氏(甲南大学 名誉教授)*/**
  • 委員  赤井 翔  氏(大分県中央児童相談所 心理支援課 副主幹)*/**
  • 委員  笠原 麻里  氏(駒木野病院 副院長)*
  • 委員  金沢 知子  氏(東京都児童相談センター 事業課 児童心理専門課長)*/**
  • 委員  香坂 ちひろ  氏(International Foster Care Alliance(IFCA)副理事/プロジェクト・コ・ディレクター)*
  • 委員  児玉 彩奈  氏(広島県西部こども家庭センター 相談第1係 初期対応係長)*/**
  • 委員  中垣 真通  氏(子どもの虹情報研修センター 研修部長)**
  • 委員  畑山 麗衣  氏(NPO法人Giving Tree ピアカウンセラー)*
  • 委員  服部 隆志  氏(大阪府貝塚子ども家庭センター 育成支援第2課 課長補佐)*/**
  • 委員  三木 馨  氏(西日本こども研修センターあかし 研修事業課長)**
  • オブザーバー こども家庭庁 支援局 虐待防止対策課
  • 事務局 株式会社リベルタス・コンサルティング

※所属・肩書は2025年3月現在

本件に関する問合せ先

株式会社リベルタス・コンサルティング
ライフ&イノベーション部
メール:humancare@libertas.co.jp